弁護側の証人
2008年 11月 06日
小泉 喜美子
出版芸術社
八島財閥の放蕩息子・杉彦に見初められ、玉の輿に乗った売れっ子ストリッパーの漣子は、悪意と欲望が澱む上流階級の伏魔殿で孤軍奮闘していた。そんな折、八島家当主・竜之助が殺される。
短篇「深い水」も併せて収める。
最後に至るまでで、トリックが分かってしまう方も多いと思いますが、冗長でないのもこの作品の良いところ。ヒロインも好いです。
ただ文庫になっていないので、探すのが…。
旦那であった某氏にミステリを書くのを禁じられていたそうで、作品が面白い人はやっぱりその人自身が面白いんだなと。
筒井氏の偽文士ブログも以前からエッセイも好きだった人間にとっては非常に面白いし。相変わらず光子奥様とも仲が良いし。