『ゆれる』
2007年 07月 02日
監督: 西川美和
出演: オダギリジョー, 香川照之, 伊武雅刀, 新井浩文, 真木よう子
オダギリジョーが演じる弟の猛は、故郷を離れ、東京でカメラマンとして成功。一方、香川照之の兄・稔は実家のガソリンスタンドを継いでいる。母の一周忌に帰った猛だが、稔、幼なじみの智恵子と出かけた渓谷で、智恵子が吊り橋から転落死してしまう。殺人容疑をかけられた兄と、彼の無実を信じる弟の関係が、ときにスリリングに、ときに不可解に、さらに衝撃と感動を行き来し、タイトルが示すように“ゆれながら”展開する骨太なドラマだ。
都会に出た者と、田舎に残る者。性格も違う兄と弟。映画は対照的な立場を鮮やかに描きだす。西川美和監督は、微妙なセリフで男ふたりの複雑な内面を表現し、観る者のイマジネーションをかき立てまくる。背中の演技で心情を伝える香川照之もすばらしいが、兄に対する負い目と苛立ちの両方をみせるオダギリジョーは、彼のキャリアのなかで最高の演技と言っていいだろう。あのとき吊り橋で、何が起こったのか? その真実も含め、さまざまな余韻を残すラストシーンは目に焼き付いて離れない。兄弟を持つ人ならば多かれ少なかれ、ここに描かれる確執に共感してしまうはず。家族の関係も、そして人生も、一筋縄ではいかないのだと教えてくれる名編だ。(斉藤博昭)
ジョーの美形顔よりも、ぐしゃぐしゃに泣いてる顔が大好きな私にはたまらない映画でした。
後は愛憎の兄弟ものも好きなので。
『プリズン・ブレイク』とは違う方向性の兄弟ものですが。
私の周囲では、姉弟だと弟が姉に泣いてたというパターンが多いのですが、兄弟だと、そうじゃないんですね。互いに関せずというか。何故だ?と思ってたのですが、長男が勝手に色々な責任を負ってるからかと。リアルだと弟の方が結婚早かったりしてますけどね。
モテ男ぶりも良くそして上半身と下半身の肉のつき方もかなり好きな部類。
伊武、トモロヲ等も出てて、かなり私のツボな配役。 ジョーもそりゃ、好みですが、トモロヲも好きなので、監督ありがとう!と。
そして香川氏は、去年20名くらいお会いしたタイプのお顔と体格でした(苦手な部類)。
…ということを一緒に観た女性に話したところ「マジ!?羨ましい〜!!時代劇では、イケてんだって!」そうね、時代劇ではね…やはり好みが違うからこの世は成り立ってるんですね。
この映画(DVD)を観て友人が彼に「舌出せよ」と言われたそうですが…。
「このラストの後で、頭おかしいんじゃねえか。けだものめ」
「役不足だっつーの」
付き合っていても、思うことは止められない訳で。
by nm73tsrm
| 2007-07-02 15:30
| cinema