島森です。漫画や小説の感想が主です。TBもコメントもご自由にどうぞ。


by nm73tsrm
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*[book]『クドリャフカの順番 「十文字」事件』米澤穂信 角川書店 ISBN:4-04-873618-3e0038376_0594039.jpg
待望の文化祭が始まった。
何事にも積極的に関わらず“省エネ”をモットーとする折木奉太郎は呑気に参加する予定だったが、彼が所属する古典部で大問題が発生。
部員が頭を抱えるそのとき、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。


誤って刷ってしまった古典部の文芸誌、200冊を捌かなくてはならない羽目に。
文化祭では料理バトルあり、漫研ではトークバトルあり、そして連続盗難事件。

半分くらい迄はちょっと乗れなかったんですが、半分位から加速して読みやすくなりました。

*[book]『コンビニ・ララバイ』池永陽 集英社
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小さな町の小さなコンビニ、ミユキマート。オーナの幹郎は妻子を事故で亡くし、幸せにできなかったことを悔やんでいた。店には、同じように悩みや悲しみを抱えた人が集まってくる。堅気の女性に惚れてしまったヤクザ、声を失った女優の卵、恋人に命じられ売春をする女子高生…。彼らは、そこで泣き、迷い、やがて、それぞれの答えを見つけていく—。温かさが心にしみる連作短編集。

『本の雑誌』絶賛の連作短編集です。
作者の方は現在50歳を過ぎた頃らしいからでしょうか、中年や老人の恋愛の話が多かったです。独身であっても20代を過ぎたら「もう恋愛なんて年じゃないよなあ」という雰囲気がある程度は漂いがちな日本で、やけぼっくいどころか、激情が渦巻いてます。すみません、「愛ルケ」でちょっと辟易してる期間なのでよけいに勧められないです…。


若いヤクザの話だから勢いでつっこんでいくのかと思いきや…だし、潔いのですが、心暖まる、というより、店長が良い人過ぎ…いや生きる気力がないからか?
最終話以外ハッピーエンドでないのも、ちょっと…。力づくででも!っていうのは若い証拠なんでしょうか。
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by nm73tsrm | 2005-10-31 00:59 | book
*[book]『小生物語』乙一 幻冬社 e0038376_2156482.jpg

乙一自身のサイトの日記を抜粋したということです。元々は愛知で東京で神奈川。学芸大学に住んでいたらしく、ミスドに見に行けば良かったなーと…(ストーカー行為)。
小生という自称が卑屈な書きっぷりに良く合っていて、合コンへの意気込みや、友人漫画家が彼女と手をつないで現れた時の想いなどが綴られてまして、乙一氏は健全な男子だなあと慕う心が芽生えること必至。健全さとミステリ作家ぶりが混在してて、短い文章ながらオチがあるんですよ、ショートショートみたいです。アイデアを浪費しなくてもいいのに…。(氏の作品で既読『暗いところで待ち合わせ』、漫画『GOTH』、映画『ZOO』、2冊目でエッセイ…)

坊主頭にしてしまった経緯や『バイオハザード0』の序盤から詰まったので仕事が捗ったいきさつ、西尾維新氏から会うたびにルービックキューブを贈られることなど。
内田百閒の随筆が好きな方なら、このエッセイの中に萌芽をみるのではないかと。
まあ、つまり、
とるこ日記も最高!
小生萌えー!!」

*[book]『震度0』横山秀夫 朝日新聞社 ISBN:4-02-250041-7 e0038376_21591661.jpg

横山“警察小説”の集大成的長編サスペンス! 謎の失踪を遂げた警務課長を巡って巻き起こる、県警幹部たちの虚々実々の駆け引きと足の引っ張り合い……。県警本部長以下、キャリア組エリート警務部長、準キャリア警備部長、叩き上げの刑事部長など入り乱れての情報戦の結末は? 真実はどこに!? 著者ひさびさの本格長編小説。

横山氏のものでは『第三の時効』と『臨場』が好きです。この二つの脳にギリギリくるような緊張感がたまりません。
『半落ち』は読んでないのですが、読むべきでしょうかね。

兵庫県南部地震は震度6だった、とあるのでいつ派遣でてんやわんやになるのかと期待してたのですが、こちらは静かでした。もう一つの方が…。
横山氏ものですから構成はきちんとされてるのですが、動機もありますが…心理戦もあるのですが、カタルシスが、ないのです。残念ながら私には物足りませんでした。
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by nm73tsrm | 2005-10-30 21:59 | book
*[comic]『竜胆 道玄坂探偵事務所』市東亮子/画 花村萬月/原作 秋田書店 ISBN:4-253-17463-9 e0038376_2033043.jpg

『紫苑』のコンビですが、こちらの『竜胆 道玄坂探偵事務所』方が市東さんの良さが際立ってます。凛々しい女性?のハードボイルドですから。やじきたので鍛えたアクションは流石に格好いいです。
弟子はずーっとうろちょろしてるだけかと思ったら成長してくので意外でした。

花村氏の原作の漫画は読んでるのですが、小説は実は一作も読んでないです。

*[comic]『メタモルフォシス伝』山岸凉子秋田書店 ISBN:4-253-17548-1

文庫になったのは2002年ですが、1976年の作品です!
しかし絵は当初から完成されてたのですね。

東大一直線の受験校で、受験や将来に悩む学生たちの話です。
30年前に「感性」と「学歴主義」に一石を投じたこの作品は、どんなふうに受け止められたのか、無視されたのか…。

私は『アラベスク』も好きですが、今の『テレプシコーラ』がバレエものであるのに学校と家族という生活をしっかり描いているところが、読まされます。主人公がグズなとこは王道です。

対して、
山岸氏の男性主人公って、超然としてる人、人外が多いですか?
男性で『日出処の天子』を読んだという方に出会った時、嬉しくて「どうでした!!?」とお聞きしてしまったのですが、「どうって…?」みたいなことを言われて窮したような。
何を言わせたかったのか、自分…。
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by nm73tsrm | 2005-10-29 20:34 | comic
O学占いに「髪型変えるのが吉」とあったので美容院へ。
担当の男子が小学校からリトルリーグやってたというので、硬球って高校からが良いっていいますよね、とかリトルリーグ肘にならなかったか、とか、なったというので指導者を憎まなかったかとか聞きました(榛名)。『おおきく振りかぶって』読み過ぎです。肘のびなかったんですよ、でもだましだましやってました、というので(はっはまちゃん…っ!!)と涙ぐんでしまったり。「だましだまし」って全く同じフレーズを!(メイド喫茶どころかリアル美容院でこんなに萌えれるなんて、かなりな安上がりだ)
腕を捲って見せてくれた彼の腕は左右で曲がり方が異なってました。
髪型変わったより遥かに衝撃。

*[book]『腕貫探偵』腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿』西澤保彦 実業之日本社 ISBN:4-408-53477-3e0038376_19511961.jpg

殺人?詐欺?行方不明?悩める市民の相談事を解決するのは腕貫をはめた出張所の職員。ユーモア溢れる痛快ミステリー連作短編集。

西澤氏お得意?のとぼけた文体のオムニバス短編集なのですが、最終話のラストは陽性西澤氏版でした。

腕貫氏が理路整然と謎解きをするのですが、いつもながら西澤氏の発想は死角(私だけ?)狙いですよ。
どっからその発想が出てくるんじゃ!っちゅう。
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by nm73tsrm | 2005-10-28 19:52 | book
「テレビチャンピオン」観ました!
皆凄かったですよね!あそこまでは出来ませんが、人の励みに元気づけられました!
私は明日美容院に行ってきます(笑)美容院行くと皆可愛いのでやる気になるんです。
3ヶ月に2回美容院に行ってたのにな、前は。イカンイカン。
オグラ式続行中なので、小林カツ代の「牡蠣の洋風スープ」作ってみました。ダイエット中の方が良いもの食べてるんですよね、うん…。炭水化物抜く分ちゃんと野菜と魚、肉で美味しい物を作らないと食欲が治まらないので。
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by nm73tsrm | 2005-10-27 22:34 | aesthetic
*[book]『月読』Honkaku mystery masters太田忠司 文芸春秋 ISBN:4-16-323690-2
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月読、それは死者の最期の言葉を聴きとる異能の主。故郷を捨て、月読として生きることを選んだ青年、朔夜一心と、連続婦女暴行魔に従妹を殺され、単身復讐を誓う刑事、河井。ふたりが出会ったとき、運命の歯車は音を立ててまわりはじめる。

『黄金蝶ひとり』は良かったなあ!という気持ちのまま、読みました。
今回も後味良いです。
太田氏は本当、心底、誠実であろうという姿勢を感じますよね。ひねてない、いや性格の良いミステリ作家(のように見えるだけでしょうか)。

実は『Jの少女たち』しか他には読んでないのですが、新宿少年探偵団ものは楽しそうなので読んでみようかと思ってます。
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by nm73tsrm | 2005-10-27 22:32 | book
*[book]『鮮血の学園祭(カーニバル) 上』富士見ファンタジア文庫 デビル17 5 豪屋大介 富士見書房 ISBN:4-8291-1719-2e0038376_1224418.jpg

デビル=黒江徹の出番だ!
17歳の魔人は、聖人の皮をかぶった亡者どもが繰り広げる欲望のパワーゲームに参戦する!宗教団体を裏から支配し、聖少女、綺羅の心と身体を自由にする資格があるのは、自分しかいないのだから。話題沸騰のインモラルシリーズ第五弾は、神を敵に回す超絶展開できみを待つ。


インモラルシリーズ…ぷぷ。確かにそうです、今迄にお母さんと…うんぬん。
上巻は今迄に比べてエロが足りませんが、とりあえず綺羅ちゃんはやられてしまうんでしょうねー、下巻辺りで。
確かにこれは毎回出版に挑戦してますよね。富士見エライ!
10月末には『シャーロック・ホームズ 俺が掟だ』というノベルズが徳間から出るんでしょうか?

*[book]『鮮血の学園祭(カーニバル) 中』富士見ファンタジア文庫 デビル17-6  豪屋大介 富士見書房e0038376_123403.jpg
上中下巻だけあって、エロ爆発という訳にはいかない様子。
確かに我慢も大切ですから。はい。
勿論そういう描写はあるのですが、読者が一番みたいであろう3人はおあずけです。
そしてこの文庫の読者層をものともしない、メイド喫茶に対する発言の数々…流石、デビルです。

メイドより執事喫茶が欲しい…。
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by nm73tsrm | 2005-10-26 11:59 | book

賞味期限を過ぎた夢の味

*[book]『女王様と私』歌野晶午 角川書店 ISBN:4-04-873628-0e0038376_10143853.jpg

真藤数馬は冴えないオタクだ。
無職でもちろん独身。でも「引きこもり」ってやつじゃない。
週1でビデオ屋にも行くし、秋葉原にも月1で出かけてるし。今日も可愛い妹と楽しいデートの予定だったんだ。あの「女王様」に出逢うまでは。彼女との出逢いが、めくるめく悪夢への第一歩だった…。


ミステリのA師匠曰く「扉を叩き続けた男」歌野氏。
『生存者、一名』と『葉桜の季節に君を想うということ 』は確かに面白かったのですが、その後の『魔王城殺人事件』はアレ?という感じで、『長い家の殺人』は読んだ方から「絶対にお勧め出来ない」と言われました。
見取図を見た時点で謎が解けるそうです。(ワタシには無理かも)

この作品装丁は素敵だし表紙と裏表紙の内側の文章群は…よく作りましたね、ウタノ氏ぃ…。

今回の作品は、二部構成になってますが、始めの方で、かなりばらされてるんですよね。山口雅也氏の『play』みたいにもっと最後まで取っておけば良いのにと思いつつ、でもまあそれじゃ『葉桜の季節に君を想うということ 』と同じネタって言われるからかなーと。

二部構成に割り切ってしてしまうのは凄いのですが、まあ…。
まあ本格を求めるおひとは読まないでしょうね。

主人公がローティーンの少女を連れ回すという設定、身近な方にまさにいらっしゃる(二人は血の繋がりはなくとも、知人なので犯罪ではありませんが)ので、かなり私の現実と被ったのと、その方の思考回路と似ていて…歌野氏、こういう嫌な心理描写をしまくったらもっと凄みが出ると思います。和製、男性ルース•レンデル。うわぁ嫌。

『世界の終わり、あるいは始まり』は今後読む予定ではあります。
これは止められてないので。

*[book]『小さな白い車』ダン・ローズ/著 金原瑞人/訳 田中亜希子/訳 中央公論新社
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ほぼ日や色々なところで宣伝されてるのでダン氏の作品初めて読んでみました。

ええーと…登場人物はキュートなんですが、こういうのなら別にフランス映画のお家芸なんじゃないか?本で読む必要あるのか?というかそんなお勧めされる理由はあるのかと調べていたら
『ティモレオン センチメンタル・ジャーニー 』
が素晴らしいとのこと。
OKこれは読んでみますよ!愛犬家は読むなと言われてますが…うう、ちょっと嫌だなあ。心の準備はして頑張ります。
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by nm73tsrm | 2005-10-25 10:16 | book

オグラ式ダイエット開始

全くダイエットする気が失せていたのですが、ダイエット日記で自分に近い年、身長、体重の方を探せるので励みになって。

オグラ式はエクササイズがスバラシイ!
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by nm73tsrm | 2005-10-24 20:53 | aesthetic
*[book]『神様ゲーム』Mystery land 麻耶雄嵩 講談社 ISBN:4-06-270576-1e0038376_0331480.jpg
小学四年生の芳雄の住む神降市で、連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。
そんな時、転校してきたばかりのクラスメイト鈴木君に、
「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ。」
と明かされる。大嘘つき?それとも何かのゲーム?
数日後、芳雄たちは探偵団の本部として使っていた古い屋敷で死体を発見する。猫殺し犯がついに殺人を?芳雄は「神様」に真実を教えてほしいと頼むのだが…。


おお装丁が原マスミ氏ではないですか!
『鴉』は好きだったのですが、『名探偵木更津悠也 本格推理小説』は本格すぎて(すみません、ミステリ好きでも本格ならOKって訳じゃないみたいです)イマイチでした。でもミステリーランドは好きなシリーズなので読んでみましたが…。

綾辻氏が「少年少女のトラウマになるものを創りたい」ほにゃららと仰ったのはこれを読んだからではないでしょうか。ええ、負けず嫌い(笑)なんではないでしょうか。

このラストって一段前では「うわーえげつなあ」ですが、最終形態では…え?真相こっち?それは「ミステリだからって、合理的な解答をいつでも提示されるとは限らないんだよ」っていう作者の親切心?京都の人は分からないなあ…(京大出身の方は全て「京都の方」扱いされます)特にミステリ研。
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by nm73tsrm | 2005-10-24 00:34 | book