島森です。漫画や小説の感想が主です。TBもコメントもご自由にどうぞ。


by nm73tsrm
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カテゴリ:book( 379 )

弁護側の証人

『弁護側の証人  ミステリ名作館』
小泉 喜美子
出版芸術社
八島財閥の放蕩息子・杉彦に見初められ、玉の輿に乗った売れっ子ストリッパーの漣子は、悪意と欲望が澱む上流階級の伏魔殿で孤軍奮闘していた。そんな折、八島家当主・竜之助が殺される。
短篇「深い水」も併せて収める。


最後に至るまでで、トリックが分かってしまう方も多いと思いますが、冗長でないのもこの作品の良いところ。ヒロインも好いです。
ただ文庫になっていないので、探すのが…。

旦那であった某氏にミステリを書くのを禁じられていたそうで、作品が面白い人はやっぱりその人自身が面白いんだなと。
筒井氏の偽文士ブログも以前からエッセイも好きだった人間にとっては非常に面白いし。相変わらず光子奥様とも仲が良いし。
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by nm73tsrm | 2008-11-06 03:50 | book
マイケルではなく、マンケル(Henning Mankell)氏。
文庫で¥ 1,050 って高くないですか?東京創元社さん。

『殺人者の顔』 (創元推理文庫) ヘニング マンケル、 柳沢 由実
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雪の予感がする早朝、動機不明の二重殺人が発生した。男は惨殺され、女も「外国の」と言い残して事切れる。片隅で暮らす老夫婦を、誰がかくも残虐に殺害したのか。燎原の火のように燃えひろがる外国人排斥運動の行方は? 人間味溢れる中年刑事ヴァランダー登場。スウェーデン警察小説に新たな歴史を刻む名シリーズの開幕!

スウェーデンの移民問題や社会保障と責任、倫理観が垣間見えます。ただ、17年前のです。既婚者をデートに誘い、愛を告白してますが、警察官という倫理観の縛りは彼だけにないのか、スウェーデンが昔言い古されたフリ−セックスの国だからなのか…2作目を読んでみないと分かりません。
評判がいいだけあってサクサク読めます。

別れた奥さんに一番男前の所を見せるのに、そのレストランのドアマンに入店拒否されるのは…辛いですよね…。
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by nm73tsrm | 2008-10-22 19:52 | book
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『狂血 (R/EVOLUTION (7th Mission)) 』
五條 瑛
双葉社

革命小説シリーズ第7弾。
不法滞在外国人を厳しく取り締まろうとする新法案は、その裏に国家を揺るがす程の重大な秘密が隠されているようだ。 日本人とも多国籍とも違う、全く新しい血を持つ時代の申し子たちが、古い呪縛を壊し新しい世界を支配していくのだろうか。


サーシャやすみれ、ドゥルダ、亮司…魅力的なキャラばかりですが、「多国籍」な彼等と日本人の亮司の関係がクローズアップされます。
亮司は彼等を理解したいとも思いつつ、彼等に拒否されるように溝が埋まらない。その溝は「故国の呪縛」なのではないかと考える亮司。

この問題だけに焦点を当てれば、日本人には頁を捲り辛い物語ですが、そこだけに重しを置かず、ファービーによる廃人化や恋愛関係、仇討ちまで絡んできます。10巻で終了予定とのことで、あと3巻で終わってしまうのが惜しい。
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by nm73tsrm | 2008-10-12 20:27 | book

八日目の蝉

e0038376_2035218.jpg『八日目の蝉』
角田 光代
中央公論新社

第一章は希和子に移入。こんなに大切にしてるんだし、当初は探されなかったんだし「空っぽ」なんて言われたんだし構わないのではと思いつつ。
第二章で、存在するだけの父親役に驚きながらも、懸命にもがく薫に移入。
最後が美しすぎて、自分にはあまりにもリアリティがなかったけど。

自分だったら、実家には言わないだろうなと。
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by nm73tsrm | 2008-10-12 20:12 | book

スカイ・イクリプス

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森博嗣
中央公論新社





空で、地上で、海で……彼らはそれぞれの場所で生き続ける。望み、求め、諦め、憧れながら。
物語の「謎」が、今、明かされる……!


最後の作品は、この8つの単行本と映画の後に読むと、ますます良いです。
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by nm73tsrm | 2008-10-08 20:17 | book
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探偵小説のためのヴァリエイション「土剋水」
古野まほろ
講談社

「水里あかね、殺人未遂容疑で緊急逮捕する」住田温泉に響く冷たい声。
嘘!! あたし人殺しなんかじゃない。それとも不思議系妄想が現実になっちゃったの!? 誰か助けて!!
競技かるたタイトル戦をめぐり発生した陰惨な3人殺し。
でも大丈夫。きっと天才美少女陰陽師(自称)のコモが超絶論理探偵術で助けてくれ……ってコモ、コモ何するの!?


天帝シリーズの方が好きですが、古野分が足りないので、こっちも読んでます。でも2冊目になったら読み易くなってきた。
現在の設定ではないもののサブカルなところではダーマ&グレッグのシーズン4、西澤保彦、秋せつら、ハマーンの野望等に嵌ってるコモ。しかもチョーモンインの西澤保彦なのでちょっと嬉しい。秋せつらに関しては、古野氏の官能成分は菊地さんからも来てるのかいと嬉しくなる。弟氏の音楽もきっとお気に召してるでしょう。

よりましの謎はまだ明かされてませんが、きっと4部作だと思うので、あと2作楽しみです。でも天帝シリーズを早く!
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by nm73tsrm | 2008-10-08 19:51 | book
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『大どろぼうホッツェンプロッツ(新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (1))』
オトフリート=プロイスラー,
中村 浩三/訳
偕成社
改訂版 (1990/05)

『エルマーのぼうけん』や『チョコレート戦争』、『ぐりとぐら』はよく読んでましたが、どうも美味しそうなお菓子が出てこない本は手に取っていなかったか記憶に残ってないことが判明してきてます。

『大どろぼうホッツェンプロッツ』は名前は聞いていたものの梢(『ディスコ探偵水曜日』)が読んでいたので、舞城のお勧めなら読んでおこうと、図書館へ行って読んできました。

イラストがドイツの方なので、日本のものではない味があって、面白い。

自分が幼かった頃なら、大どろぼうや、妖精にもっとイメージを膨らませ、酸味の強そうな名前のケーキもどんな味か想像したのかと思うのですが、残念なことにリンツァートルテみたいな感じかとしか思えなかったのです。
有り得ない美味しさも想像出来なくなってるなんて、自分がどんなにつまらなくなってるかちょっと反省。
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by nm73tsrm | 2008-09-28 22:50 | book
e0038376_22201927.jpg『乱鴉の饗宴 下 氷と炎の歌4』
ジョージ・R・R・マーティン (著)
酒井昭伸 (翻訳)
早川書房
2008/7/24

アリアとリトルフィンガーの展開がやっと面白くなりそうなので、次巻が楽しみです。
サンサも期待が持てます。
サーセイは、自業自得ですが、読んでいてラニスター家で好意を抱ける人間が少な過ぎる上に、マージョリー・タイレルもサーセイの視点から描かれるからかさほど可愛げを感じられないので、キングスランディングはドラゴンに征服されないかなーと。

でも次っていつになるんでしょう。
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by nm73tsrm | 2008-09-28 22:49 | book

オルファクトグラム

e0038376_21381513.jpg『オルファクトグラム』
井上 夢人
毎日新聞社
(2000/01)
ぼく片桐稔は、ある日、姉の家で何者かに頭を殴られ、一ヶ月間意識不明に陥る。目覚めたぼくは、姉があの日殺されたと知らされ、そして、鼻から「匂い」を失ったかわりに、とてつもない嗅覚を宿すことになった。姉を殺したヤツは同じ手口で次々と人妻を手にかけていき、ぼくは―。斬新な発想で独自の世界を築き続けてきた著者が、満を持して放つ、新たな衝撃作。類書なき、嗅覚サスペンス。


評判が良いものを探して読んでいる心算でも、読んでみると「…」なことが多いので、およそ外れが無いと思われるこのミステリーがすごい!ベスト10から読んでみることにしました。このミス、連城三紀彦氏や西澤保彦氏はところどころ顔を出してますが、森博嗣氏はないんですね。そうかぁ…。

読んでみると、「類書なき、嗅覚サスペンス」の煽りが、全く誇張ではなく実に個性的で素敵な表現を得ている為、展開自体は地味なもののの、物語としては非常に面白いです。『乱鴉の響宴』の方が、読み辛かった位、500頁くらいの本を捲りまくりです。

もっと読みたいと思ったのですが、井上氏名義のものはあまりまだ冊数が無いんですね。次は『the TEAM』を読んでみようと思います。
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by nm73tsrm | 2008-09-28 22:38 | book

Classical Fantasy Within 2&3

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『Classical Fantasy Within 第2話』
島田 荘司
講談社BOX
(2008/02)
大戦末期、日本全土を空襲し続けるB29を撃墜すべく極秘に開発された日本陸軍の最新秘密兵器・怪力光線砲。しかしその真の姿には、誰もが予想だにしなかった"ある目的"が隠されていた――!?研究者・「ミツグ伯父さん」の手によって鳴り響く雷とともに装置が発動した瞬間から、めくるめく数々の怪異が「ぼく」を襲う!
怪力光線砲の種明かしを早くみたいものですが、このシリーズが終わるまで待たなければならないようです。
それにしても綺麗なお母さんを人体実験って。


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『Classical Fantasy Within 第3話』
島田 荘司
講談社BOX
(2008/3/4)
“ゴッド・オブ・ミステリー”こと島田荘司があの士郎正宗とタッグを組み放つ、全12巻!
ゴッド・オブ・ミステリーって、九十九十九のキャラ名としか感じられない。
ファンタジーといっても、少年の夢は、爆撃と戦時中に限らずプライドの無い官吏によってボロボロになってますけど…。
お母さんは、別人になったとしか思えません。
この終わり方で、4って狡いですよ。
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by nm73tsrm | 2008-09-28 22:14 | book