蘭の香や蝶の翅に薫物す
2007年 04月 28日
*[book]『プラチナ・ビーズ』五條 瑛 集英社 (2001/07)ISBN-10: 4087473449
脱走した米兵の惨殺死体が日本海岸で発見された。それがすべての発端だった…。同じ頃、米国防総省の下請け情報機関に所属するアナリスト・葉山は調査中にある情報を入手する。北朝鮮の権力中枢で、何かが起きている—。鍵を握る謎の言葉「プラチナ・ビーズ」とは?米朝の謀報戦を鮮烈に描く、本格スパイ小説の新鋭、入魂のデビュー作。
北朝鮮ものというと村上龍の『半島を出よ』を想起してしまうのですが、五條瑛のこの作品は、全く視点もアプローチも違います。
アナリストの葉山とその上司野口のやりとりも面白いし、葉山と養父の関係と接し方の描き方もグッとくる。
私は先に「革命シリーズ」を6巻まで読んでしまったので、サーシャが連れてきた少年のその後を知ってしまっているのですが、サーシャが、なぜ、ああいった行動をとるのか、多少は腑に落ちました。
デビュー作ということもあってか、文体はゴツゴツしていて読み辛いところもあったものの、「革命シリーズ」は非常に読みやすくなって伏線の張り方も上手くなっているので、次の『スリー・アゲーツ〜三つの瑪瑙』も楽しみです。
脱走した米兵の惨殺死体が日本海岸で発見された。それがすべての発端だった…。同じ頃、米国防総省の下請け情報機関に所属するアナリスト・葉山は調査中にある情報を入手する。北朝鮮の権力中枢で、何かが起きている—。鍵を握る謎の言葉「プラチナ・ビーズ」とは?米朝の謀報戦を鮮烈に描く、本格スパイ小説の新鋭、入魂のデビュー作。
北朝鮮ものというと村上龍の『半島を出よ』を想起してしまうのですが、五條瑛のこの作品は、全く視点もアプローチも違います。
アナリストの葉山とその上司野口のやりとりも面白いし、葉山と養父の関係と接し方の描き方もグッとくる。
私は先に「革命シリーズ」を6巻まで読んでしまったので、サーシャが連れてきた少年のその後を知ってしまっているのですが、サーシャが、なぜ、ああいった行動をとるのか、多少は腑に落ちました。
デビュー作ということもあってか、文体はゴツゴツしていて読み辛いところもあったものの、「革命シリーズ」は非常に読みやすくなって伏線の張り方も上手くなっているので、次の『スリー・アゲーツ〜三つの瑪瑙』も楽しみです。
by nm73tsrm
| 2007-04-28 09:34
| book