島森です。漫画や小説の感想が主です。TBもコメントもご自由にどうぞ。


by nm73tsrm
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蘭の香や蝶の翅に薫物す

*[book]『プラチナ・ビーズ』五條 瑛  集英社 (2001/07)ISBN-10: 4087473449 e0038376_23471730.jpg

脱走した米兵の惨殺死体が日本海岸で発見された。それがすべての発端だった…。同じ頃、米国防総省の下請け情報機関に所属するアナリスト・葉山は調査中にある情報を入手する。北朝鮮の権力中枢で、何かが起きている—。鍵を握る謎の言葉「プラチナ・ビーズ」とは?米朝の謀報戦を鮮烈に描く、本格スパイ小説の新鋭、入魂のデビュー作。

北朝鮮ものというと村上龍の『半島を出よ』を想起してしまうのですが、五條瑛のこの作品は、全く視点もアプローチも違います。

アナリストの葉山とその上司野口のやりとりも面白いし、葉山と養父の関係と接し方の描き方もグッとくる。

私は先に「革命シリーズ」を6巻まで読んでしまったので、サーシャが連れてきた少年のその後を知ってしまっているのですが、サーシャが、なぜ、ああいった行動をとるのか、多少は腑に落ちました。

デビュー作ということもあってか、文体はゴツゴツしていて読み辛いところもあったものの、「革命シリーズ」は非常に読みやすくなって伏線の張り方も上手くなっているので、次の『スリー・アゲーツ〜三つの瑪瑙』も楽しみです。
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by nm73tsrm | 2007-04-28 09:34 | book