島森です。漫画や小説の感想が主です。TBもコメントもご自由にどうぞ。


by nm73tsrm
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これよりは恋や事業や水温む

*[book]『ηなのに夢のよう』森 博嗣 講談社 ISBN-10: 4061825143 e0038376_10405092.jpg

「この十年間、すべて夢だったと?」

「悪事が行なわれていない?」
「強いていえば、正しいことが行なわれている」

「ああ、じゃあね、出しておくよ」
「え、何をです?」
「月を」

「納得するということは、なんらかの解釈をするわけで、その解釈をすれば、その次が確かめたくなる。気になる。見たくなる。どこまで行っても奥はある。底なしだ」

「ワイドショーを見ていると、もっとつぎつぎと、同じような自殺者が出てきてほしいみたいな口振りですよね。絶対に真似をしないようにって言いながら、真似をさせようとしているみたいな」
「それと、自殺した人を、被害者みたいに扱っているのも気になる」
「非常に美化している気がする。ああやって死ねば、注目されて褒めてもらえるんだ、と感じる人はいるだろうね」


SMシリーズ、Vシリーズ、四季を読んで、女王シリーズも読んだ方には、堪えられない一冊。

そして萌絵がずっと目を逸らしていた事実。
懐かしい金子君の誠意や、決断力。
萌絵が男性が男性たるに必要な材料をちゃんと分かっていることにも、成熟したことが伝わってきます。
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by nm73tsrm | 2007-03-30 07:38 | book