島森です。漫画や小説の感想が主です。TBもコメントもご自由にどうぞ。


by nm73tsrm
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花伽藍の下のキス

*[book]『花伽藍』中山 可穂 (著) 文庫 (2004/09) 新潮社
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中山さん、二冊目。

『花伽藍』は、
自分が人を好きになる一瞬、
世界のスピードがゆっくり過ぎていく感じをどの短編でも味わえました。
本を読んでいて、こんなに自分の恋愛をなぞれるのは、初めて。

普通の恋愛小説は、私にとって、「ケッ」と唾棄されるものばかりなのですが、
和菓子の黄身しぐれように、ほろりとした繊細な味わいを持つこの本。

中山さんが「自信を持って出せる」短編集なのも頷けます。
ハードカヴァの女性の絵が良いので、文庫ではちょっと残念。

一応、男性も好きなのですが、ここまで書いていて、どこが男好きなのか
嘘つきめ!という印象を免れない。

中山さん体験一冊目の『感情教育』は
筆を荒立てることなく、
あくまで朝に淡々と化粧するように、かくも大変な内容を書いてることに驚きました。

セブンアンドワイの評で毒入りベタ褒めしました。
2004年10月17日登録
★★★★★
こういうのが私にとって恋愛小説。

裏表紙にちょっとそういう表現やめたら?っていう文句がある。解説も見ずに読む方がいいです。

まっさらな状態で作者も知らずに読めた私はラッキイでした。
表現も本当に感じたままの表現を紛らわせず描いてあります。
作品人物と境遇は違うけれど、これはとても身近な心情で女性なら30年も生きていれば感じてることじゃないでしょうか?男性は…想像力があるひとにしか受けないでしょうね。
ある作家の賞でかなりの不評をかったらしいです。
想像力がない審査員を飼ってる賞なんて取らない方が作品のためです。
転生して女をやるまで、わからない奴になんて読ませてやる駄文の連なりではないのですから。


*[book]『キス』西澤 保彦 (著) 単行本 (2006/03) 徳間書店
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上記が、こうなら、こちらはコレだ。
まるで『エスパイ』の合戦のような本ブログです。(の心算です)

西澤氏の文章はもーちょっとエロかった筈なのに、
筒井康隆氏のような笑いと客観性が、際立つ今作。

ムキー。
モリナツさまの文章とエロ比べするのがちょっとした遊びだったのに、
むうむう。
ぎゃぼー!とでも言ってみましょうか。

SFやミステリのぎりぎりのエロさが好きなんですが、
今回は、何と言っても
森さまのご結婚に勝るインパクトはないですね。

素敵な女性や男性が、子どもを作らないのが、
個人的にはとても残念なので、嬉しいのですが…
(その偉大な父や母を超える必要はないですが
葛藤する様子までも、愛しくなります)
その殿方の度量にゃあ、感服だわ。
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by nm73tsrm | 2006-06-04 23:44 | book